セミグラ作成機 マニュアル

写真やイラストを、8bitパソコンの画面(セミグラフィック)で表示できる画像に変換するツールです。色の分解、ディザ、輪郭線の重ね合わせを組み合わせて、機種の制約の中で見栄えのよい画像に仕上げます。結果はDumpListEditorへ送って、そのままプログラムやファイルにできます。

概要

起動のしかた

DumpListEditorのメニュー「ツール」から「セミグラ作成機」を選びます(図1)。

図1 ツールメニュー

図1 「ツール」メニュー。上から2番目に「セミグラ作成機」があります。

3分でできる変換

  1. メニュー「機種選択」で、出力したい機種を選びます。
  2. 画像ファイルを、画面左上の小さな画像(画面1)にドラッグ&ドロップします。クリップボードの画像は「Paste」で貼り付けます。
  3. 画面1をドラッグして位置を、マウスホイールで大きさを合わせます。
  4. 右上の「8色フル機能セッティング」などのボタンを押して、基本の設定を選びます(10章)。
  5. 右の拡大画面を見ながら、色分割の強さや、ディザの強さを調整します。
  6. 下の「DumpListEditorに送る」で、結果をDumpListEditor本体へ送ります。

画面の見かた

画像の番号をクリックすると、その部分の説明へ移動します(図2)。

図2 セミグラ作成機の画面 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

図2 セミグラ作成機の全体(PC-8001の例)。

処理の流れ(画面1〜6)

左上から順に、6つの画面を作ります。各画面の下に「Copy」「Paste」「Reset」があります。

画面内容元になる画面
画面1原画像を、機種の画面サイズに合わせたもの読み込んだ画像
画面2色分割。使える色に分解した画像画面1
画面3白黒ディザ。明るさを白黒の点の密度で表した画像画面1
画面4ディザ合成。画面2の暗い部分を、画面3で黒(または白)にする画面2+画面3
画面5線画。輪郭線を抜き出した画像画面1・画面2
画面6エッジ合成。画面4に画面5の線を重ねた、最終画像画面4+画面5

画面間の矢印の前にある「↓」付きのチェックボックスは、その段階を使うかどうかのスイッチです。外すと、その処理を飛ばします。

各画面の下の「Paste」で、好きな画像を貼り付けて、その画面を差し替えられます。線画には、別に描いた線画も使えます(13章)。

1. メニュー

メニュー主な内容
ファイル画像の読み込み、結果画像の保存、拡大画像の保存、バイナリの書き出し、DumpListEditorへの送信など
機種選択PC-8001、PC-8001+PCG-8100/PCG-8200、MZ-80K/MZ-700、MZ-80B、MZ-1500、PASOPIAを切り替えます。画面サイズや使える色が変わります(機種ごとの違い)。
パラメータ初期化設定を、基本の状態に戻します(セッティングと同じ内容を含みます)。
連続画面キャプチャ機/動画作成機関連ツールを開きます。結果画像を動画作成機へ送ることもできます。
設定・デバッグ用各種設定と、開発者向けの機能です。
ヘルプWebのヘルプや、各機種の情報ページを開きます。

メニューの細かい項目名は、お使いのバージョンの画面で確認してください。

2. 原画像の読み込み

一般の画像(PNG、JPEGなど)に加えて、次の形式も読み込めます。

形式内容
.bin各機種の画像データ(PC-8001のEMI形式、MZ-1500、MZ-80B、MZ-700)
.sc7MZ向けの画像ファイル。左上合わせで読み込みます
.txtCGE7形式、またはMME形式のテキスト
.dat/.picBASICの画像データ
読み込めなかったときは、メッセージが出ます。形式が違っていないか確かめてください。

3. サイズ・位置の調整

原画像を、機種の画面(160×100、または320×200)にどう収めるかを決めます。

操作働き
配置のプルダウン中央揃え/左上合わせ/横を合わせる/縦を合わせる/縦横を合わせる、から選びます。縦横を合わせると、画像が引き伸ばされます。
大きさ・X位置・Y位置のバー拡大縮小と、位置の微調整です。両端の「<」「>」「∧」「∨」ボタンで1つずつ動かせます。
画面1上でドラッグ画像を直接ずらします。
画面1上でホイール拡大縮小します。
補間方法のプルダウン縮小のしかたを選びます。「おまかせ補間(高速)」のほか、線形補間、最近傍、ドット平均などがあります。細い線を残したいときは、補間方法を変えて見比べてください。

4. 色分割(画面2)

画面1の色を、機種で使える色に分解します。画面2の下のチェックボックス「色分割」で、使う/使わないを切り替えます。

色の決めかたは、次の2つから選びます。

チェック働き
カラーディザ誤差拡散法で、使える色の細かい点を混ぜて、中間の色を表現します。写真向きです。
(オフ)各点を、いちばん近い色に置き換えます。色の境目がくっきりします。イラスト向きです。

MZ-80Bでは、使える色は緑だけです。

5. 色分割の補正

色分割の前に、画像の明るさや色合いを整えます。画面2の左下にあります(図2の6番)。

項目働き
明度・彩度(上)色分割の前に、明るさと鮮やかさを調整します。
ガンマ補正中間の明るさを、持ち上げたり、下げたりします。
白黒モード明るさだけを見て、白黒の画像として扱います。
明度・色相(下)色分割に使う、明るさと色合いの補正です。
レベル補正(ヒストグラム方式)明るさの分布を引き伸ばして、コントラストを自動で整えます。
レベル補正(色相保持方式)色合いを変えずに、コントラストを整えます。
クリップLow/Highレベル補正で、暗い側・明るい側を何%切り捨てるかです。
太線補正(赤・緑・青)色ごとに、細い線を太らせる補正です。

6. 白黒ディザ(画面3)

画面1の明るさを、白と黒の点の密度で表します。画面3の右のプルダウンで、ディザの種類を選びます。

種類特徴
組織的ディザ(4×4/3×3/2×2)格子状のパターンで、明るさを表します。数字が大きいほど階調が細かくなります。
チェック/横線/縦線市松模様や、縞模様で表します。
固定チェック/固定横線/固定縦線濃さを変えず、決まったパターンだけで表します。
固定3/4/固定1/4黒が3/4、または1/4の、決まったパターンです。

7. ディザ合成(画面4)

画面2の色分割に、画面3の白黒ディザを合成します。明るさの階調を、点の細かさで補う段階です。

8. 外枠塗・領域塗

画面の外側や、一部の領域を、決まった色で塗りつぶします。

項目働き
外枠塗左・右・上・下ごとに、チェックを入れ、幅(ドット数)と色を決めます。どの画面に塗るかは、左のプルダウンで選びます。
領域塗左から・右から・上から・下から、何ドットの範囲を塗るかを決めます。色も選べます。プルダウンを「処理オフ」にすると、使いません。

見せたい部分だけを枠で残したり、余白を黒く塗ったりするときに使います。MZ-700では、外枠の色の指定にも使えます。

9. 色変換とディザ

図2の中央右にある表です。左から、ディザ選択、色、色変換のバー、色の見本、ドットパターンが並びます。

列働き
ディザ選択(チェック)その色を、白黒のディザ合成の対象にするかどうかです。
色変換のバー画面2の色を、別の色に置き換える割合です。表の列は、白・黄・水・緑・紫・赤・青・黒です。たとえば、赤の行で「青」の列にバーを置くと、赤が青に変わります。
色の見本最終的にその色が、何色になるかを表示します。
dotパターン4つのマスで、色の点の並びを指定します。2色を混ぜて、中間色を作るときに使います。

行は、基本の8色、半分の明るさの7色、ユーザー色①〜④の順です。色をクリックして変えられます。

10. セッティングボタン

右上の5つのボタンで、目的に合わせた設定を、まとめて選べます。押すと、設定が基本の状態に戻ってから、それぞれの設定が適用されます。

ボタン設定の内容
色のみ変更セッティング色の変換だけを使います。ディザとエッジの合成を、オフにします。
8色フル機能セッティング8色で、すべての段階を使います。最初に選ばれている設定です。
15色分解セッティング15色を使い、半分の明るさの色を、市松(チェック)模様で表現します。ディザ合成と、エッジ合成はオフです。
15色(半分ディザ)15色を使い、半分の明るさの色を、白黒ディザで表現します。エッジ合成はオフです。
15色(フル機能)15色で、すべての段階を使います。
迷ったら、まず「8色フル機能」か「15色(フル機能)」を押して、あとから個別に調整してください。

11. ユーザー色(スポイト)

画像から、好きな色を取り出して、4つの「ユーザー色」として登録できます。

操作登録先
拡大画面を、左クリックユーザー色①
拡大画面を、右クリックユーザー色②
Ctrl+左クリックユーザー色③
Ctrl+右クリックユーザー色④

12. 線画(画面5)

画像の輪郭線を抜き出します。画面5の上のチェックで、この段階を使うかどうかを切り替えます。プルダウンで、線の抜き出し方を選びます。

方式特徴
原画像線画化画面1から線を抜き出します。図2は、この方式です
原画像白黒画面1を白黒にして、そのまま使います
色の差・角度・加算・乗算・明るさ画面2の色の違いから、線を作ります
ラプラシアン明るさの変化の大きい場所を、線にします
項目働き
濃度線の出やすさ。右へ動かすと、線が増えます
横幅・縦幅線の太さ(横方向・縦方向)
細線化太い線を細くします
同系色間の線不要似た色の境目には、線を引きません
線の色・背景色「黒で描画」「背景白」などのプルダウンで選びます

画面5の下の「←好きな画像で上書きできます」とあるとおり、「Paste」で、手描きの線画などを貼り付けられます。

13. エッジ合成(画面6)

画面4に、画面5の線を重ねて、最終画像を作ります。

項目働き
上書きのプルダウン線が、どの色を上書きするかを選びます。「全ての色が上書きされる」は、線の下の色を、すべて消します。
基本8色に丸める15色などの中間色を、基本の8色に置き換えます。
8ビット単位で色を1つにする2x4の8ドット(1文字分のドット)を1つの色にそろえます。PC-8001のように、8ドットごとにしか色を指定できない機種向けです。
角の黒塗り/全黒塗り角の部分、または黒の部分全体を、黒で塗ります。
色変え20回制限(11→11)1行の色の切り替えを、20回までに制限します。PC-8001の色指定の制限に合わせます。
強制FF属性を、強制的に「FF」にします(右のバーで強さを決めます)。
MZ-700的なMZ-700の表示のように、色を処理します。
ディザ強度画面6での、ディザの強さです

機種によって、初期状態が変わります。PC-8001では、「8ビット単位で色を1つにする」と「色変え20回制限」がオンになります。MZ-80K/MZ-700では、「8ビット単位で色を1つにする」と「MZ-700的な」がオンになります。

14. 拡大画面

右の2つの大きな画面です。画面1〜6のどれでも、拡大して表示できます。

15. 出力・送信

操作働き
DumpListEditorに送る画面6の画像を、DumpListEditor本体へ貼り付けます。名前は、Image000、Image001…と付きます。書き出しは、本体側で行います。
動画編集画面に送る画像を、動画作成機へ送ります。
画面コピーこのウィンドウの画面を、クリップボードへコピーします。
メニュー「ファイル」最終画像の保存(BMPなど)、元の画像の保存、拡大画像の保存、バイナリの書き出しなどがあります。

画像を保存するときの拡張子で、形式が変わります。

拡張子内容
.txtMZ-80K/MZ-700モードではCGE7形式、PC-8001ではPUT文のテキスト。それ以外の機種では保存できません。
その他通常の画像ファイル
PASOPIAは、DumpListEditorへの送信に対応していません。「このモデルは未対応です。」と表示されます。

機種ごとの違い

機種画面サイズ特徴
PC-8001160×1002×2ドットのセミグラフィック。色の制限(横8ドット単位、1行20回まで)に合わせます
PC-8001+PCG-8100/8200320×200PCGを使って細かく描画します。PCG用の選択、混ぜ具合のバー、PCG指定のガイドなどが現れます
MZ-80K/MZ-700160×100MZ-700は、色と隙間の扱いが特殊です
MZ-80B320×200緑の1色(白黒)のみです
MZ-1500320×2008色を使います
PASOPIA160×100送信は未対応です

機種を切り替えると、画面のサイズ、使える色、画面6の設定が、自動で切り替わります。

コツ・困ったとき