j80の作者様のページに、カセットテープの音をカセットイメージファイルに変換するソフト(cmt8001)が置いてあります。これを使うと当時のソフトを復活させることができるみたいなので使ってみます。
ただ、当時のカセットはほとんど捨ててしまったし、そもそもカセットテープの再生環境がまったくありません(古いカーステで聴けるくらい)。
とりあえず、ネット上に何か落ちてないかなと「PC-8001 CMT 動画」で探すと…、おお、ありました。ひたすらビーギャラ言っている動画です。
これを、wavファイルに落として(Craving
Explorerを使用)、cmt8001にかけてみます。いきなり、注意されました。どうやら、16ビットステレオじゃダメなようです。8ビットモノラルにファイルを変換(Sound
Engine Freeを使用)してから再度、cmt8001にかけてみますが、いまいち認識しません。いろいろいじって、位相反転をするとそこそこデータが出てきました。動画の音が位相反転していたようです。ただ、それでも途中でエラーがおこっています。
自分で録音したものではなく、音源についてはこれ以上改善のしようが無いので、中間結果であるfskファイルをいじって行くことにします(cmt8001に同梱のhowto.txtが非常に参考になりました)。
ただ、これがけっこう大変でした。
1.波が足りない時には適当にマークかスペースを追加
2.ストップビットがずれている所にはビットを追加
3.マシン語CMTフォーマットからずれている所にはバイトデータ(0x00)を追加
やっとの思いで、最後まで解析が通り、CMTファイルが生成されました。早速、t88toolで変換してみます。
>t88tool
nikoniko.cmt
(Check
sum error:47)
データが無い部分には適当なデータを入れていったので、チェックサムエラーになるのも当然です。
これ以上はどうしようもないので、解析だけ続けるようにt88toolにコンティニューモード(-cオプション)を追加しました。デバッグモード(-xオプション)と一緒に実行してみた結果がこちらです。
結局動画に入っていたプログラムはこちらです。
1.マシン語(B000-E3C0)…途中でチェックサムエラー
2.マシン語(C550-D406)…途中でチェックサムエラー
3.BASIC("NYAPPY")…プログラムリンクが途中で切れている
4.マシン語(BB00-E6A7)…途中でチェックサムエラー
5.BASIC("P.BALL")…プログラムリンクが途中で切れている
6.マシン語(B000-E7FF)…途中でチェックサムエラー
7.マシン語(8300-A2FB)…途中でチェックサムエラー
ということで、利用できるプログラムは1個も抽出できませんでした…
この記事を書きながら、再度、音源を拝借した動画ファイルの説明文を見てみると…
「データの一部を故意に破壊してデコードできなくしてあるので悪しからず」
著作権に配慮しているんですね。さすがです。>動画をアップされた方
(親切にも、「ロードは出来ません!」タグまで貼ってありました。)
ということで、意図的にデータが破壊されたデータだったので大変だったのですが、普通のwavファイルなら自動で一発変換できそうです。
わずかに残っているカセットテープのために、カセットデッキを探すことにします。
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